ゴーカート事故で女児重体…捜査資料が明かす安全盲点と運営の責任
エンジン音とタイヤの摩擦臭が漂うサーキット。本来であれば、子どもたちがスピードのスリルを安全に体験できるはずの場所だった。しかし、現場に残されたタイヤ痕は、急制動が間に合わずにコース外へ逸脱した現実を物語っている。
かつて北海道の新千歳モーターランドで発生した重大事故をはじめ、同種の走行体験施設ではこれまでにも観客や待機列への飛び込み事故が繰り返されてきた。手軽に乗れる遊具に見えても、ゴーカートは時速数十キロで走る重量物である。ひとたび操作を誤れば、凶器へと変貌する。
現場には簡易的なプラスチック製バリアが並べられていたに過ぎず、衝突のエネルギーを吸収するにはあまりに脆弱だった。観覧エリアと走行ラインを隔てる防護設備の貧弱さが、被害を拡大させた直接要因として浮き彫りになっている。