原稿用紙の文字数換算で損しない!減点を防ぐ計算ルールと落とし穴
文芸の世界において、文字数の定義は媒体によって二極化している。公益財団法人日本文学振興会が主催する伝統ある芥川龍之介賞の選考対象となる純文学作品では、依然として「原稿用紙換算枚数」が作品規模を測る絶対的な物差しだ。文芸誌に掲載される短編・中編は、用紙換算で何枚かという基準で構成され、余白を含めたページネーションが重要視される。
一方で、小説家になろうやカクヨムといった投稿プラットフォームが牽引するライトノベルやWeb文芸の世界では、力学が根本から異なる。ここでは用紙換算ではなく「生データとしての総文字数」がすべてを支配する。スマートフォン画面でのスクロール閲覧に最適化された作品群では、1話あたり3000〜4000字程度、空行を大胆に多用したレイアウトが好まれる。伝統的な文学賞を目指すのか、Webでの読者獲得を狙うのかによって、書き手は文字数に対する思考回路を完全に切り替えなければならない。