千里浜なぎさドライブウェイの現在!走れる理由と通行止めの落とし穴

千里浜なぎさドライブウェイの現在!走れる理由と通行止めの落とし穴の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。

一般的な海水浴場の砂浜に普通乗用車で進入すれば、数メートルも進まないうちにタイヤが空転し、確実にスタックします。それにもかかわらず、千里浜なぎさドライブウェイを大型観光バスや2WDの軽自動車、さらにはロードバイクまでもが沈むことなく疾走できるのはなぜでしょうか。その秘密は、千里浜特有の「砂粒のサイズ」と「自然の水分バランス」にあります。

石川県能登土木事務所などの調査データによると、千里浜の砂粒は直径が平均約0.2ミリメートルと極めて小さく、粒の大きさが均一に揃っているのが特徴です。山から川を経て海へ流れ出た砂が、対馬海流と沿岸流によって運ばれ、波にもまれる過程で細かく角が取れていきます。この極小の砂粒同士の隙間に海水が入り込むと、表面張力による「毛細管現象」が働き、砂同士が強力に密着します。

これにより、濡れた砂浜は踏み固められた土やアスファルトに匹敵する硬度を獲得します。現場の路面を手で触れると分かりますが、波打ち際から数メートル内側の湿ったエリアは、靴底がまったく沈まないほど強固に締まっています。つまり、千里浜は人工的な舗装を施しているのではなく、「自然界の物理現象」が作り出した奇跡の天然ハイウェイなのです。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。