ギンビス長寿菓子の謎!塩加減と黒ごまが織りなす感動食感の真実
時計の針を1968年に戻そう。株式会社ギンビスの創業者である宮本芳郎氏が世に送り出した「アスパラガスビスケット」は、当時の常識を打ち破る画期的なプロダクトだった。ヨーロッパの高級野菜であるアスパラガスの芽に形が似ていることから命名されたこのお菓子は、スティック状の焼き菓子という新たなジャンルを自ら切り開いた。
当時としては極めて珍しいスティック形状は、手が汚れにくく持ちやすいという実用性も兼ね備えていた。発売と同年の1968年には、品質の高さが評価されて国際的な評価機関であるモンドセレクションで金賞を受賞。世界基準のお墨付きを得たことで、一躍国民的お菓子の仲間入りを果たした。激しいトレンドの移り変わりが常である製菓業界において、基本のレシピを守り抜きながら愛され続ける背景には、妥協なきモノづくりの精神が息づいている。