新千歳空港ハサミ紛失の真相|大規模欠航の裏側と発見の全経緯
騒動の発端は、午前9時30分頃、国内線ターミナル2階の出発ゲートを通過した先にある「制限エリア」内の売店スタッフからの報告でした。店舗で施錠保管されているはずの事務用ハサミ1丁(刃渡り約15センチ)が所定の場所にないことが確認されたのです。
航空法および航空保安基準において、ハサミなどの鋭利な刃物は航空機内への持ち込みが厳しく制限されています。保安検査場を通過した後のクリーンエリア内に凶器となり得る刃物が持ち出された場合、ハイジャックや機内テロのリスクを排除できません。
空港を運営する北海道エアポート(HAP)と警察、航空各社は、安全確保を最優先として午前10時20分頃にすべての保安検査を停止。すでに搭乗待合室にいた乗客全員を一度、一般エリア(到着ロビー側)へ退去させ、手荷物検査を最初からやり直す「全面再検査」の決断を下しました。この徹底した措置こそが、空港全体に及ぶ大規模な混乱と運航スケジュールの崩壊を引き起こす直接の理由となりました。