なぜ道路が一周?のの字橋の驚くべき高低差の仕組みと全国名所徹底解剖
日本全国には、その地形的宿命ゆえに誕生した息をのむような美しいのの字橋が点在しています。2026年現在、ドライブ愛好家やツーリング層から特に評価の高い代表的な名所を整理しました。
1. 河津七滝ループ橋(新七滝橋/静岡県河津町)
国内のループ橋の象徴的存在であり、直径80メートル、高さ45メートルの二重らせん構造を誇る国道414号の巨大建造物です。1978年の伊豆大島近海地震によって山腹のつづら折り道路が大規模崩落した悲劇を教訓に、耐震・免震技術を結集して1981年に完成しました。春の河津桜、初夏の新緑、秋の紅葉と四季折々の借景が見事で、橋上を走行する車両そのものが宙を舞うような感覚を味わえます。
2. 奥出雲おろちループ(国道314号/島根県奥出雲町)
標高差105メートルを駆け上がる、日本最大規模の二重ループ道路です。ヤマタノオロチ伝説が息づく斐伊川上流の険しい山並みを縫うように作られており、道の駅「奥出雲おろちループ」や展望台からの眺望は圧巻の一言。JR木次線のスイッチバックとともに、高低差克服の歴史を五感で体感できる聖地となっています。
3. 雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし/埼玉県秩父市)
滝沢ダム建設に伴い水没する旧道を付け替えるために建設された、高低差125メートルを結ぶ巨大複合ループ橋です。巨大なコンクリートラーメン橋とループ橋が融合した造形は近未来的な美しさを放ち、優れた景観設計が評価されて土木学会デザイン賞やグッドデザイン賞を受賞しました。奥秩父の深い自然と巨大土木構造物のコントラストは、写真愛好家の絶好の撮影ポイントです。
4. 桃花橋(山梨県南アルプス市)
富士川水系の扇状地を見下ろすフルーツラインに架かる巨大ループ橋です。甲府盆地越しに富士山を真正面に望むパノラマビューが広がり、夜間には盆地一面に輝く夜景へと飛び込んでいくようなドラマチックなドライブが堪能できます。