松下政経塾はなぜ「なんJ」で物議を醸す?政界エリート養成の虚実
「実務経験のない若者を寮に閉じ込め、理想論だけを教え込んでいるのではないか」「右も左も、結局は同じ塾の『カラー』に染まっている」——。ネット掲示板「なんでも実況J(通称なんJ)」を覗くと、こうした冷ややかな視線が目につく。政治不信が広がる社会情勢も相まって、名門エリート養成機関に対する世間の目は一層厳しさを増している。
だが、噂の真偽を検証してみると、なんJで語られるイメージと実際の塾生の姿には大きな差異が存在する。例えば、「無菌室で育ったエリート」という批判に対し、実際の研修カリキュラムには自衛隊体験入隊や農作業、工場実習といった徹底した現場主義が組み込まれている。にもかかわらず、なぜネット上では「既成政党の金太郎飴」「理念先行で生活感がない」といったレッテルが貼り続けられるのか。そこには、ネットカルチャー・社会評論の視点から見ても非常に興味深い、メディア露出の歪みと国民の「脱エリート志向」が影を落としている。