秋田児童連続殺害から20年——「卒業アルバム」の狂気と歪んだ記憶が、令和のネット社会に突きつける重い問い
2006年の春、事件は唐突に始まった。当初、自らの娘である畠山彩香ちゃんが川で遺体となって発見された際、彼女はカメラの前で涙を流し、「警察は事故として処理しようとしている」「犯人がいるはずだ」と訴え出た。ワイドショーのレポーター陣を取り囲み、悲劇の母親として振る舞う姿に、全国の視聴者は同情の視線を向けた。
しかし、事態は悪夢のような急展開を迎える。わずか1か月後、近所に住む米山豪憲君が行方不明となり、遺体で発見された。捜査線上に浮上したのは、他ならぬ「被害者の母」だった。連日自宅前に詰めかけたテレビ局のカメラマン、張り詰めた空気、そして突然の逮捕。事態の暗転とともにメディアは彼女の素性を洗い出し、その過程で世に放たれたのが、あの卒業アルバムだった。