1368段の先にある極上の達成感——2026年、なぜ今「こんぴら さん 奥 社」を目指す人が急増しているのか?
象頭山(ぞうずさん)の中腹に鎮座する金刀比羅宮。参道入口から本宮までの785段でも十分な運動量となるが、奥社までの距離はさらにそこから583段、合計1368段に及ぶ。かつては修験者の修練の場でもあったこの参道が、なぜ今これほどまでに人々を引きつけるのか。
背景にあるのは、単に映えるスポットを巡る観光から、「負荷をかけて達成感を得る」体験型観光へのシフトだ。2026年現在の旅行者は、観光バスで乗り付けて写真を撮るだけでは満足しない。自らの脚で汗をかき、石段を数えながら辿り着いた者だけが見られる絶景にこそ、普遍的な価値を見出しているのである。