肥満症薬マンジャロの大飛躍!メガ製薬巨頭が描く新時代の医療革命
グローバル市場において、歴史的な破竹の勢いを維持しているのが米国に本拠を置くイーライリリー・アンド・カンパニーだ。2026年に入り、同社の時価総額は製薬業界初となる1兆ドル(約150兆円)の大台を目前に捉えている。その最大の原動力となっているのが、肥満症治療薬マンジャロ(一般名:チルゼパチド)と、アルツハイマー病治療薬ドナネマブの2大新薬だ。
決算発表を重ねるごとに売上高予想は上方修正され、アナリストたちの事前の見通しを鮮やかに裏切り続けている。これまでの製薬ビジネスの常識を打ち破る成長スピードだ。肥満症と認知症という、現代社会が抱える二大健康課題に対して同時に決定打を打ち込んだことが、同社の市場価値を次元の異なるレベルへと押し上げた。
最新の業績ハイライトを見ても、利益率の高さを誇る新薬群が収益の柱として完全に定着した。パイプライン戦略の勝利と言ってよい。競合他社が追随を急ぐなか、先手先手で生産拠点を買収・建設し、供給網のボトルネックを解消しようとする迅速な事業運営が実を結んでいる。