『カリオストロの城』ラストに隠された宮崎駿の真意と名言の深層
物語の終幕後、公国の再建を背負ったクラリスのその後については、公式・非公式を含め様々な言説が存在します。宮崎駿監督が後年のインタビューや座談会で残したコメントによると、カリオストロ公国は悪しき歴史を清算し、クラリスは大公家の後継者として国民に愛される良き指導者への道を歩み始めたとされています。
また、カリオストロの城の裏設定として知られるのが、ルパンとクラリスの過去の接点です。劇中でも触れられる通り、若き日のルパンが駆け出しの頃、カリオストロ城に潜入して重傷を負い、少女時代のクラリスに水を恵まれたエピソードが存在します。ラストシーンでの別れは、ルパンにとって「過去の恩を返し、自らの青春にひとつの決着をつける儀式」でもありました。泥棒が少女に返したものは、奪われた自由と未来そのものだったのです。