三田佳子の息子が辿った光と影 度重なる逮捕劇の真相と現在の姿
1960年に東映へ入社して以来、三田佳子は日本映画界・演劇界の第一線を走り続けてきた。日本アカデミー賞協会が主催する日本アカデミー賞で数々の栄冠に輝き、『男はつらいよ 寅次郎頑張れ』での清冽なマドンナ役や、NHKの大河ドラマ『いのち』で見せた力強いヒロイン像は、国民的な支持を集めた。夫である元NHKプロデューサーの高橋森之助氏とともに築いた家庭は、誰もが憧れる文化的なセレブリティそのものだった。
年間数億円とも報じられた巨額の収入と多忙を極めるスケジュール。母として子を慈しむ気持ちに疑いはなかったものの、物理的な不在と罪悪感の穴埋めとして注がれた潤沢な金銭が、知らぬ間に家庭のバランスを狂わせていく。栄光の階段を駆け上がる大女優の足元で、後の悲劇へと繋がる小さな亀裂が静かに広がっていた。