枝毛をなくす方法はある?切るしかない噂の真相と最新の毛先補修ケア
「枝毛はトリートメントでくっつけて治せるのか」という疑問に対し、毛髪皮膚科学の観点から導き出される回答は極めて明快です。枝毛を切るしかない理由は、髪の毛が「死滅細胞(角化細胞)」であり、肌のような自己再生能力を一切持たない点にあります。
髪は中心部のメデュラ、主成分であるコルテックス、そして表面を保護するキューティクルの3層構造で成り立っています。パーマやカラー、紫外線や摩擦によってキューティクルが剥が壊れると、内部のタンパク質が流出してコルテックスが縦に裂け始めます。これが枝毛の正体です。一度縦方向に解離したケラチン繊維が生物学的に再結合することはありません。
市販の補修トリートメントやヘアマスクは、剥がれたキューティクルの隙間をコーティング剤や補修成分で埋め、手触りを滑らかにして「一時的にくっついたように見せている」状態に過ぎません。シャンプーでコーティングが落ちれば、再び裂けた毛先が露出します。放置すればダメージは毛根側に向かって進行するため、裂けた箇所より数センチ上を専用のハサミで切り落とすことが物理的な解決への第一歩となります。
また、絶対に避けるべき行為が「手で枝毛を裂く」ことです。枝毛を裂くデメリットとして、無理な引っ張りによって健康なコルテックスまで繊維状に引きちぎられ、断面がギザギザに破壊されてしまいます。この破壊された断面から水分や脂質が急速に抜け落ち、裂いた位置よりもさらに上部へと亀裂が急拡大する二次災害を招きます。