笹と竹の違いはどこ?皮の剥がれ方や葉脈・枝の本数で見分ける決定版
竹と笹の生態におけるもうひとつの大きな分水嶺が、耐寒性と自生エリアの地理的分布です。
一般的に、竹は温暖で湿潤な気候を好む南方系の植物です。モウソウチクやマダケなどの大型竹は寒さに比較的弱く、自生できる北限は東北地方南部あたりまでとされています。豪雪地帯では雪の重みで幹が折れてしまうため、北海道や標高の高い山岳部で広大な竹林が自然形成されることは稀です。
これに対して笹は寒さに極めて強い北方系・高山系の性質を備えています。北海道の原野や本州の標高2000mを超える高山地帯、日本海側の豪雪地帯でも一面に群生するチシマザサ(千島笹)やミヤコザサなどがその好例です。笹は柔軟なしなやかさを持ち、分厚い積雪に押し潰されても折れることなく、春に雪が解けると何事もなかったかのように立ち上がります。日本の冷涼な山肌を覆い尽くす緑のカーペットは、ほぼすべて笹の仲間によるものです。