吹雪を焼き付けた孤高の巨匠!小島一朗が遺した津軽の光と影
散逸の危機にあった膨大なネガやヴィンテージプリントを組織的に収集・保存してきたのが青森県立美術館だ。同館による緻密なアーカイビングによって、彼のプリントワークが単なる写真資料ではなく、卓越した美術工芸品としての強度を持つことが世界へ証明された。
現代の現代アートや写真・映像業界のクリエイターたちも、こぞってこのコレクションからインスピレーションを汲み取っている。デジタル技術で完璧なグラデーションが容易に作れる時代だからこそ、銀塩粒子が擦れ合うような物質性と手仕事の痕跡が、先鋭的な表現として再評価されているのだ。