みかんの白い筋の名前は?アルベドの驚異の栄養と取ると損する理由
Q1:みかんの白い筋の正式名称は「アルベド」と「維管束」、どちらが正しいですか?
A1:どちらも正解であり、視点の違いです。果皮の内側にある白いスポンジ状の組織全体を指す解剖学用語が「アルベド(中果皮)」であり、その中を走り果肉へ栄養と水分を送る繊維状の管そのものを指す植物形態学用語が「維管束」です。日常会話では、白い筋を「アルベド」と呼んでも「維管束」と呼んでも科学的に間違いではありません。
Q2:白い筋を食べ過ぎると、便秘や消化不良を起こすことはありますか?
A2:極端に大量の筋を噛まずに飲み込んだ場合、豊富な不溶性食物繊維によって胃もたれや便のかさが増えすぎることがあります。しかし、通常の生食で1日に2〜3個のみかんを食べる範囲内であれば、含まれるペクチンはむしろ排便をスムーズにする整腸作用としてプラスに働きます。よく噛んで食べることが大切です。
Q3:市販のみかんの缶詰には、なぜ白い筋や薄皮が一切残っていないのですか?
A3:手作業で剥いているのではなく、塩酸(酸)と水酸化ナトリウム(アルカリ)という食品添加物を用いた「酸・アルカリ解繊処理」によって、繊維質であるセルロースやペクチンを化学的に融解・洗浄しているためです。完全に中和・洗浄されるため人体に害はありませんが、その製造工程上、アルベドに含まれるヘスペリジンなどの栄養素は果汁シロップ側へ流出・分解されてしまいます。
Q4:みかんの皮ごと食べる方法は、白い筋を食べるよりもさらに効果的ですか?
A4:外皮(フラベド)には筋(アルベド)以上のヘスペリジンやノビレチン、精油成分リモネンが含まれているため、栄養価の絶対量は跳ね上がります。ただし外皮は非常に苦く硬質であるため、生食ではなく陳皮(ちんぴ)として乾燥させてお茶にしたり、よく水洗いした上で刻んでマーマレードやジャムに加工して摂取するのが現実的です。