お茶碗の持ち方で損してない?無意識のNgとプロが教える美所作

お茶碗の持ち方で損してない?無意識のNgとプロが教える美所作に関する疑問や疑問点をわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

料理を食べるとき、汁や食べこぼしが落ちないように空いた左手を料理の下に添える――いわゆる「手皿(てざら)」を、丁寧な作法だと勘違いしている人がネット上でも後を絶ちません。テレビのグルメ番組やSNSのショート動画などで出演者が頻繁に行うため、「上品な仕草」として誤って拡散されています。

手皿 マナーNGの理由は、和食の礼法において明確に定義されています。手皿は「私は箸の扱いが下手で、料理を落とす恐れがあります」と公言しているのと同じ行為であり、決して丁寧な仕草ではありません。さらに、万が一料理のタレや汁が手のひらに落ちた場合、手が生臭く汚れてしまい、その手でお茶碗や酒器に触れるという極めて不潔な結果を招くからです。

和食には「手のひらを器代わりにしてはならない」という鉄則が存在します。汁が垂れそうな料理を口に運ぶ際は、以下の3つの手段を用いるのが正しい解決策です。

1. 小皿や鉢を持ち上げる:和食において、手のひらサイズ(約15cm未満)の器は持ち上げて食べるのが本来の作法です。取り皿を持ち上げ、口元近くまで運んで食べることで手皿は不要になります。
2. お茶碗を受け皿として使う:ご飯の上で一度ワンクッション置く「移し箸」は厳密には避けるべきですが、大皿から取り分ける際、手皿をするくらいなら器を近づける所作を選択します。
3. 懐紙(かいし)を活用する:懐紙を携帯し、受ける動作が必要な場合は懐紙を左手に持って添えます。これならば手の汚れも防げ、懐紙そのものが正式な和食の道具として機能します。

「手を添えれば美しく見える」という思い込みは、客観的な作法の観点からは逆効果を生んでいます。不自然な手皿をやめ、持ち上げるべき器を正しく判断することこそが本物の教養といえます。

斉藤 蓮

斉藤 蓮

デジタルマーケティングコンサルタント

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。