水分活性とは?水分含量との違いやカビ・微生物を防ぐ基準値を徹底解説
食品に含まれる水は、物理化学的な性質から大きく「結合水」と「自由水」の2種類に分類されます。
結合水は、糖質、塩分、タンパク質などの食品成分と強固に水素結合している水分子です。束縛されているため蒸発しにくく、0℃でも凍結せず、何より細菌やカビなどの微生物が自らの代謝・増殖に使うことができません。
対する自由水は、食品成分と結合しておらず、自由に移動・蒸発できる通常の水です。微生物はこの自由水を取り込んで栄養素を吸収し、老廃物を排出しながら細胞分裂を繰り返します。つまり、食品の腐敗を進行させる元凶は自由水なのです。砂糖や塩を大量に加えて自由水を結合水へと変化させれば、水分含量が多くても水分活性は急激に低下し、食品は腐りにくくなります。
食品中の水分含量と水分活性の相関関係は、温度ごとに描かれる「等温吸脱着曲線」によって可視化されます。この曲線パターンを把握することで、吸湿による品質劣化リスクや最適な乾燥工程の設計が可能になります。