内側側副靭帯損傷を早く治す最短ルート!完治期間と最新リハビリ徹底解説
受傷から1か月以上経過しても「歩くたびに内側がズキズキ痛む」「膝が完全に伸び切らない」といった症状が続く場合、単なる靭帯の治癒遅延ではなく、別の器質的要因が隠れている可能性が極めて濃厚です。
臨床現場において最も頻度の高い要因は、内側半月板の合併損傷です。解剖学的に、内側側副靭帯の深層線維(深層内側側副靭帯)は内側半月板の外縁部と強固に癒着しています。そのため、靭帯が引きちぎられるほどの外反・回旋力が加わった際、半月板も同時に断裂することが珍しくありません。レントゲン写真には半月板は写らないため、初期診療でレントゲンのみの診断で済ませていた場合、半月板の損傷が見逃され、慢性的な引っかかり感や関節水腫(膝に水がたまる現象)を引き起こします。
さらに警戒すべきは、前十字靭帯(ACL)、内側半月板、内側側副靭帯の3つを同時に損傷する「不幸の三徴(Unhappy Triad)」です。強烈なタックルや着地失敗などで発症し、この場合は単独の保存療法では膝の崩れを抑えきれず、手術適応となります。
また、靭帯の付着部である大腿骨内顆付近にカルシウムが沈着して骨化する「ペレグリーニ・スティーダ病(Pellegrini-Stieda lesion)」も、痛みが引かない大きな原因です。受傷初期に激しい炎症を放置したり、痛みを我慢して患部を無理に動かし続けたりした結果、靭帯の根元が石灰化し、膝を曲げ伸ばしするたびに骨のような激痛が走る状態に陥ります。痛みが2週間以上改善しない、あるいは膝が曲がらないロッキング症状がある場合は、直ちに高磁場MRI検査を受ける必要があります。