影の総理と呼ばれた野中官房長官の真実!権力掌握と政界引退の裏側
野中広務という政治家をどう評価すべきか。その功績は、権力政治の闇と福祉・平和への光という、極端な二面性の中にあります。政敵を徹底的に追い詰める冷酷な権力者でありながら、障害者福祉や同和問題の解決、平和行政には生涯をかけて取り組みました。
社会福祉法人「京都ハウス」の理事長を務めるなど、社会的弱者の救済をライフワークとし、国会対策費を削ってでも福祉予算を確保しようとしたエピソードは有名です。また、先の戦争に対する深い反省から、靖国神社参拝や憲法改正の拙速な動きには終生、強い警戒感を示し続けました。
党利党略を超えて国家の安定を保ち、同時に弱者への配慮を忘れなかった野中氏の手腕は、分断が進む現代の政治状況において「最後の昭和型・調整型政治家」として再評価の声が高まっています。