【2026年8月15日】「記憶の灯」を絶やさぬために――戦後81年の全国戦没者追悼式に見る、継承の苦闘と新たなる誓い
年月の経過は残酷なほど速い。今年、武道館の参列席に座った遺族の平均年齢はついに80歳を超えた。戦妻の参列は数えるほどとなり、かつて会場の中心を占めていた戦没者の子ども世代すら、体調面の理由から現地への移動が困難になりつつある。
「父の顔を知りません。写真一枚と、一通の小包だけが私に残された父でした」――そう語る80代の遺族の言葉には、歳月を経ても癒えることのない傷痕が滲む。直接の記憶を持つ体験者が激減する中、遺族会のあり方自体が大きな曲がり角を迎えているのは紛れもない事実だ。