新潟・鳥屋野潟の巨大拠点はいま何を仕掛けているのか? 2026年に再評価される「体験型ローカルカルチャー」の最前線
食育・花育センターの調理室から、香ばしい出汁の匂いが漂ってくる。ここでは単にレシピを教える料理教室ではなく、食材がどこから来てどう育つのかを丸ごと学ぶワークショップが連日開かれている。
包丁を握る子どもの手つきは危なっかしいが、その眼差しは真剣だ。不格好に切られた野菜が鍋の中で煮崩れていく過程をじっと見つめる。現代のデジタルネイティブ世代にとって、画面の中のレシピ動画を見るよりも、熱い蒸気を浴びながら自分で作った一椀の味噌汁をすする方が、はるかに刺激的な体験として記憶に刻まれるのだろう。