関東ローム層の正体とは?富士山噴火の記憶と地盤の強さ・液状化リスクの真実

関東ローム層の正体とは?富士山噴火の記憶と地盤の強さ・液状化リスクの真実について徹底解説いたします。詳細な分析をお届けします。

関東平野の台地部を掘削すると現れる赤褐色の粘土質の土、それが関東ローム層です。地質学における「ローム(Loam)」は本来、砂・シルト・粘土が程よく混ざった土壌を指す国際用語ですが、日本の関東ローム層は一般的なロームとは全く異なり、第四紀の火山活動によって噴出した火山灰質粘性土に分類されます。

主たる供給源は、西側に位置する富士山や箱根火山、愛鷹山、さらには赤城山や浅間山などの火山群です。偏西風に乗って関東平野全域に運ばれた微細な火山灰や軽石が、森林などの植生に捕捉されて風化を繰り返し、数十メートルの厚みを持つ地層へと成長しました。

「赤土」と呼ばれる理由は、火山灰に含まれる鉄分にあります。大気中の酸素や水分に触れることで鉄分が酸化し、酸化第二鉄(赤サビと同成分)へと変質するため、鮮やかな赤褐色を呈するようになります。表層にある有機物を多く含んだ黒土(腐植土)を数十センチ削ると、その下から顔を覗かせるのがこの赤土層です。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

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