今さら聞けない天下りの意味とは?官僚の再就職実態と法規制の裏側

今さら聞けない天下りの意味とは?官僚の再就職実態と法規制の裏側についての疑問解決ガイドをお届けします。

このような弊害を是正するため、過去幾度にわたり法改正が行われてきた。特に国家公務員法が改正されたことで、官職在職中の求職活動の禁止や、利害関係企業への再就職規制が明文化された。現在では人事院による承認手続きに加え、内閣の官邸主導人事の一環として内閣人事局が監視の目を光らせる仕組みが構築されている。

しかし、制度の目をかいくぐる「裏ルート」は後を絶たない。直接的なあっせんが禁止された結果、登場したのが自発的な応募を装う「水面下の打診」や、仲介業者・元官僚の個人ネットワークを経由したあっせん手法だ。法令の文言上は「あっせん」にあたらない形式を整えることで、規制の網を難なく通過してみせる。

さらに悪質なのが「渡り」と呼ばれる現象である。一度退職して外郭団体の役員に就任した後、数年ごとに別の外郭団体や関連法人をたらい回しで移動し、そのたびに高額な退職金を繰り返し受け取る手口だ。規制の枠組みをどれほど厳格化しても、運用の抜け道を巧みに探し出す官僚機構の「適応力」が、抜本的な解決を阻み続けている。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

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