殉職とは?二階級特進の条件や公務死・戦死との違いと遺族補償の実態

殉職とは?二階級特進の条件や公務死・戦死との違いと遺族補償の実態に関する疑問を詳しくまとめました。詳細な解説をご覧ください。

防衛省・自衛隊の隊員が任務中に命を落とした場合、一般的には「戦死」という言葉を想起しがちですが、日本の現行法制において「自衛官の戦死」という法規上の区分は存在しません。憲法第9条および自衛隊法の枠組みのもと、武力攻撃事態における防衛出動時の死亡であっても、法的にはすべて「公務死亡(殉職)」として扱われます。

他国の軍隊であれば「Killed in Action(KIA:戦死)」として軍法や国際法上の戦傷病者規定に基づく特別な取り扱いがなされますが、自衛隊員の場合は国家公務員としての災害補償枠組みがベースとなります。ただし、通常の訓練事故による死亡と、国を揺るがす有事(防衛出動や治安出動)における犠牲とでは、危険度や国家への寄与度が根本から異なります。

そのため自衛隊では、防衛出動等の過酷な任務で命を落とした隊員に対して、防衛省訓令に基づき最高位の賞恤金(しょうじゅつきん)を授与するなど、実質的に諸外国の戦死補償に匹敵する特別な処遇規程を整備してその栄誉と犠牲に応えています。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。