英仏国境の闇に挑む『トンネル』の魅力と伏線、最新配信情報を解剖
作品の根幹を支えるのは、二人の主演俳優が魅せる圧巻の化学反応だ。家庭的でどこか飄々としながらも人間味あふれるベテラン刑事カールを演じたスティーヴン・ディレイン。一方、極めて論理的で感情を表に出さず、アスペルガー症候群を思わせる独特の距離感で犯行に迫るフランス側刑事エリスを演じたクレマンス・ポエジー。
スティーヴン・ディレインの情味ある哀愁と、クレマンス・ポエジーの鋭利で透き通るような孤独感。対極にある二人のアプローチが重なり合う時、画面には類を見ないドラマ性が生まれる。彼らが少しずつ心を通わせ、互いの欠落を埋め合っていくプロセスこそが、このシリーズ最大の推進力となっている。