黒柳徹子のビスケットケーキが話題の理由と失敗しない黄金比レシピ
多くの人を驚かせるのが、「マリービスケットと生クリームだけで、本当にお店のようなケーキになるのか」という疑問です。その秘密は、製菓科学の観点からも極めて理にかなった水分移行のメカニズムに隠されています。
1923年の発売以来、100年以上の歴史を誇る森永製菓の「マリービスケット」は、小麦粉の香ばしさとミルクのコクを最大限に引き出したシンプルな配合が特徴です。生地の焼き上がりがきめ細かく、適度な気泡構造を持っているため、周囲の水分や油分を均一に吸収する抜群の吸水性を備えています。
泡立てた生クリームと牛乳を吸わせたビスケットを交互に重ね、ラップで密閉して一晩寝かせる(約8〜12時間)ことで、クリーム中の水分がゆっくりとビスケットの中心部へと浸透していきます。同時にビスケットのデンプン質が水分を抱え込んで膨潤し、パサつきが一切ない、しっとり吸い付くようなジェノワーズ(スポンジ生地)へと質感を変化させるのです。ビスケットの持つ素朴な甘みとバターミルクの風味がクリームに溶け出し、幾層にも重なるミルクレープのような重厚なコクが生まれます。