B'z 2018年セトリ完全解説!30周年Hinotoriと味スタの真実
感動に包まれた2018年ツアーですが、決して平坦な道のりばかりではありませんでした。なかでも2018年9月1日の福岡ヤフオク!ドーム公演は、B'zのプロフェッショナリズムとファンとの絆の深さが試された、劇的な一夜として知られています。
公演序盤から稲葉の発声に明らかな異変が見られ、高音が出づらい状態に陥っていました。そして数曲を終えた段階で、ステージ袖に一時退場。演奏がストップし、会場は異様な緊張感と心配に包まれました。スタッフや関係者が協議を重ねるなか、約20分の中断を経てステージに戻ってきた稲葉は、正直に自身の喉の不調を告白。「見苦しいかもしれませんが、今の自分の全力を尽くして歌います」と深々と頭を下げました。
そこから始まったパフォーマンスは、まさに魂の絶唱でした。松本のギターが稲葉を力強く鼓舞するように鳴り響き、サポートメンバーも結束。観客は声が出にくいパートを大合唱でサポートし、スタジアム全体が一つの生き物のように稲葉を支えました。予定されていたセットリストを最後までやり遂げたその姿は、完璧な技術を超えた「ロックバンドの真の凄み」を提示し、ファンの間で今も語り継がれる感動のドラマとなったのです。