誰も知らない実話の闇と長男の現在地|巣鴨置き去り事件の真実
事件の発覚後、母親は保護責任者遺棄致死などの罪に問われ、東京地方裁判所において懲役3年(執行猶予4年)の判決を受けた。一方で、死体遺棄などの非行事実で家庭裁判所に送致された長男に対する司法の判断は、世間の耳目を集めた。
裁判所は、長男が犯した過ちの重大性を認めつつも、彼自身が長年にわたる重度のネグレクトに晒され続けた「最大の被害者」であるという本質を見逃さなかった。義務教育すら受けさせてもらえず、善悪の判断基準を教わる機会を奪われていた少年。少年審判は彼を刑事処分ではなく保護処分とし、立ち直りの機会を専門機関に委ねる決定を下した。