松井冬子の絵が解き明かす美と痛覚!絹本着色に秘められた真意

松井冬子の絵が解き明かす美と痛覚!絹本着色に秘められた真意の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

女性を描く日本画の歴史において、巨匠・上村松園が築いた功績はあまりにも大きい。松園が到達した格調高い美人画の極致に対し、松井の視点は一見すると対極だ。しかし、その根底にあるのは伝統技法に対する並々ならぬ敬意である。

東京藝術大学の大学院で日本画の博士号を取得した彼女は、古典技法を極限まで叩き込んだ。その上で、従来の美術界が「美」の枠組みから排除してきた痛覚や抑圧、死の恐怖といったモチーフを画面の中心へと躍り出させた。近代日本画の純潔主義に対する、洗練されたアンチテーゼである。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。