金魚の転覆病は治る?原因と塩浴・絶食で劇的回復へ導く救急治療の真相
発症を確認した際、無計画に水槽をかき回すのは逆効果です。金魚の体力を温存しながら腸内ガスと浸透圧障害を緩和する金魚の転覆病の治し方について、確立された救命手順を順序立てて実行します。
【ステップ1:隔離と飼育水深の変更】
本水槽から病魚を隔離水槽(衣装ケースやメンテナンスの容易な小型水槽)へ移動させます。この際、沈下型・浮上型を問わず、水深を10cm〜15cm程度まで浅くすることが肝要です。水深を浅くすることで魚体にかかる静水圧を減らし、浮上型であれば水面への衝突ダメージや着地時の負担を緩和できます。底砂は排泄物の確認を阻害し雑菌の温床となるため、敷かない「ベアタンク」状態で管理します。
【ステップ2:転覆病 塩浴のやり方と浸透圧ケア】
真水で生きる金魚の体内塩分濃度は約0.6%〜0.7%です。外界が純淡水の場合、金魚は体内に侵入し続ける水分を腎臓をフル稼働させて排出し続けており、これには莫大な代謝エネルギーを要します。ここで転覆病における塩浴のやり方として、濃度0.5%の塩分環境を整えます。計算式は飼育水10リットルに対して精製されていない粗塩(原塩)50gです。一気に投入せず、水槽の水で溶かしてから数時間かけて投入してください。浸透圧の差が平準化されることで、金魚は腎臓負荷から解放され、自己治癒に全エネルギーを集中させることが可能になります。
【ステップ3:金魚 転覆病 水温設定の最適値】
水温低下は消化管運動の停止と免疫機能の沈下をもたらします。サーモスタット付きオートヒーターを配備し、金魚の転覆病における水温設定を26℃〜28℃を目標に調整します。注意すべきは昇温のペースです。水温の急変は浮袋調整機能をさらに破壊するため、デジタル水温計を注視しながら、24時間で1.5℃〜2℃程度の上昇速度を守り、2〜3日かけて目標水温に到達させます。
【ステップ4:金魚 転覆病 絶食期間の徹底】
初期治療において最も飼育者が躊躇し、かつ最も成果を左右するのが、金魚の転覆病における絶食期間の厳守です。腸内に滞留した宿便やガスを完全に排出させるには、最低でも3日〜5日間の完全絶食が必須条件となります。成魚の金魚は適正水温下であれば数週間絶食しても餓死することはありません。「可哀想だから」と途中で数粒のフードを落とす行為は、再発や病状悪化を招く致命的な過失となります。