東洋の真珠と称された圧倒的美貌!デヴィ夫人波乱万丈の全生涯
しかし、幸福な時代は長くは続かなかった。1965年に起きたクーデター(9・30事件)により、スカルノ政権は揺らぎ、デヴィ夫人の人生もまた暗転する。命の危険に晒されながらも長女を出産した彼女は、やがてフランス・パリへと亡命を余儀なくされた。
パリでの亡命生活は、悲劇のヒロインとして閉じこもるものではなかった。彼女は持ち前の美貌と度胸、そして洗練されたマナーを武器に、パリ社交界のど真ん中に躍り出たのである。「国際社交界の寵児」として名を馳せ、数々のセレブリティや富豪たちと交流を深めたこの時代は、彼女の人生におけるもう一つの黄金期であり、どんな苦難にも屈しない強靭な精神力を世界に見せつけたドキュメンタリーのような日々であった。