なぜテープ消失?伝説のNhk人形劇『里見八犬伝』衝撃の真相と今見る方法
本作の基本筋は、安房国・里見家の伏姫(ふせひめ)の死に際して飛び散った「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の文字が浮かぶ八つの霊玉を持つ勇士たち――犬塚信乃、犬川荘助、犬山道節、犬飼現八、犬田小文吾、犬江親兵衛、犬坂毛野、犬村大角の数奇な運命を描く新八犬伝 あらすじ 結末です。
物語の最大の縦軸となったのは、里見家に呪詛を吐いて処刑された新八犬伝 玉梓が怨霊との凄絶な死闘でした。辻村寿三郎が手掛けた玉梓の人形は、首が飛ぶギミックや青白い illumination、怨念を漲らせた表情の変化によって、単なる人形劇を超えたサイコロジカル・ホラーとしての緊張感を漂わせていました。
特筆すべきは脚本・石山透によるクライマックスの大胆な脚色です。原作の長大な合戦絵巻を整理し、八犬士個々の人間的苦悩や絆をフォーカス。怨霊・玉梓との最終決戦を経て里見の領地に真の平和が訪れる結末では、八犬士たちが自らの役目を終え、神仙の世界へと昇華していくような静謐で美しい余韻が描かれました。善悪の二元論に留まらず、滅びゆく怨念の悲哀までを描ききった結末は、今なお語り草となっています。