おせちの海老のうま煮が硬くなる理由とは?ぷりっと煮る極意と保存術
年末の鮮魚売り場には様々な種類の海老が並びます。おせち料理を仕立てるにあたり、代表格である「車海老」と「ブラックタイガー」のどちらを選ぶべきか迷う方も多いはずです。また、保存食としての歴史を持つ「海老のつくだ煮」との調理特性の違いについても、明確に把握しておく必要があります。
つくだ煮が濃口醤油と多量の砂糖で極限まで水分を飛ばし、長期保存を主目的に仕立てるのに対し、うま煮(つや煮)は出汁とみりん、薄口醤油を用いて適度な水分と素材本来の食感を残す「含め煮」のカテゴリーに属します。素材の質がダイレクトに食味へ直結するため、海老の品種選定は極めて重要です。
コストパフォーマンスと食べ応えを重視するならば、有頭のブラックタイガーで十分に見栄えのするうま煮が完成します。一方、身の繊細な甘味と殻の美しい縞模様を活かしたい場合は、車海老を選ぶと重箱全体の品格が格段に跳ね上がります。