宮本亜門が明かす独占舞台裏!世界を魅了する演出家の新たな挑戦
日本の演劇史において、彼の名前が鮮烈に刻まれた最大の出来事といえば、東洋人初の演出家としてニューヨーク・ブロードウェイに乗り込んだことだろう。巨匠スティーヴン・ソンドハイムの代表作に新たな命を吹き込み、現地の批評家たちを唸らせた功績は、いま振り返っても色あせない。巨匠との深い対話と互いへのリスペクトから生まれた演出は、米演劇界に旋風を巻き起こした。
文化の違いを言い訳にせず、作品の本質だけを見つめる直感力。ソンドハイムの複雑な旋律と緻密な歌詞の世界に、日本独自の美意識を融合させた手法は、まさに快挙と呼ぶにふさわしいものだった。この経験が、その後の彼の作品すべてに通底する背骨となっている。