バイブス上がるとは?テンションとの決定的な違いと語源の真相を解説

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バイブス流行の経緯と元ネタを振り返ると、この言葉がアンダーグラウンドな音楽シーンから一般社会へと浸透する転換点には、明確な契機が存在します。

日本国内でバイブスという語が一般層に知れ渡る決定打となったのは、2013年に放送されていたリアリティ番組『テラスハウス』(フジテレビ系)です。出演していたモデルの今井華氏が「バイブス」を連発したことで、若い世代を中心に爆発的なブームを巻き起こしました。同年の「2013ユーキャン新語・流行語大賞」の候補50語にもノミネートされ、渋谷を中心とするギャル文化の代名詞として社会に認知されます。

このブームをさらに加速させ、ネット上の恒久的な語彙へと昇華させたのが、バイブスいと上がりけり流行の背景にある言語遊戯です。SNS上において、古典文法(古文)の助動詞「けり」や助詞「いと」とギャル語を融合させるパロディ文化が勃興。「いとをかし」の文脈で「バイブスいと上がりけり」とつぶやく投稿がTwitter(現X)等でバイラルヒットし、ギャル層だけでなくサブカルチャー層やネットユーザーの間にも急速に浸透しました。ハイコンテクストな古語と即物的なギャル語のミスマッチが知的なユーモアとして消費され、言葉の寿命を大きく伸ばしたのです。

同時に、感情の最高到達点を表現するバイブスぶち上がりの意味も定着しました。「ぶち」という中国地方などの方言に由来する強調の接頭辞が合体したこのフレーズは、フェスやライブ、会心の成果が出た瞬間の「理性を超えて身体全体が沸き立つ興奮」を指す表現として、今なお若年層の定番ワードとして愛用されています。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。