葬式や職場で笑ってしまう…失笑恐怖症の心理メカニズムと克服法
「笑いがコントロールできない」という症状には、純粋な心理的要因だけでなく器質的な病気が隠れている場合もあります。代表的なものが感情失禁(かんじょうしっきん)です。
感情失禁は、脳梗塞や脳出血の後遺症、あるいは認知症や頭部外傷などによって、脳の感情を司る前頭葉や運動経路に障害が起きた際に生じます。些細な刺激で突然激しく泣き出したり、脈絡なく大笑いして止まらなくなったりするのが特徴で、本人の意思でブレーキをかけることが極めて困難になります。
一方、失笑恐怖症は「特定の緊張するシチュエーション」に限って発生し、脳の画像検査等で異常が見られることは通常ありません。また、音声や動作が意図せず出てしまうチック症やトゥレット症候群とも区別されます。笑い以外の身体症状や発作的な衝動が伴う場合は、神経内科などでの精密検査が推奨されます。