国民栄誉賞にふさわしくない人とは誰か?選考の炎上と政治利用の真相

国民栄誉賞にふさわしくない人とは誰か?選考の炎上と政治利用の真相について徹底解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

これまでに国民栄誉賞を受賞した歴代受賞者は20数組にのぼりますが、全員が満場一致で国民から歓迎されたわけではありません。授与発表時に世論が二分し、激しい議論が交わされた代表的な事例を検証します。

昭和から平成初期にかけて物議を醸したのが、芸能界・文化人への授与タイミングです。例えば、1989年に逝去直後に授与された美空ひばり氏の場合、昭和を象徴する大歌手としての功績に異論はないものの、生前の暴力団関係者との交際報道やスキャンダルを問題視する声が一部メディアから上がりました。また、作詞家の阿久悠氏や漫画家の手塚治虫氏など、同等以上の文化的貢献を残しながら受賞を見送られた巨星が多数存在することから、「選考の公平性」が厳しく問われることとなりました。

スポーツ界において特に議論を呼んだのが、特定チームや競技への偏重です。2011年のFIFA女子ワールドカップで優勝した「なでしこジャパン(日本女子代表チーム)」への授与は日本中を熱狂させましたが、団体への授与前例が少なかったため、「過去のバレーボール女子日本代表(東洋の魔女)や野球日本代表(WBC優勝時)との線引きはどうなっているのか」という議論がスポーツファンの間で巻き起こりました。

さらに、2013年に読売巨人軍で活躍した長嶋茂雄氏と松井秀喜氏が同時に受賞した際も、当時の政権による「東京ドームでの授与式パフォーマンス」が露骨なアピールと受け取られ、一部の他球団ファンや政治評論家から「読売偏重」「政治のショービジネス化」という批判が浴びせられました。功績そのものは疑いようがなくても、授与の演出手法と政治的意図の透け見え方が、結果として受賞者の名誉に影を落とす結果を生んでいます。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。