叙勲の種類と序列を徹底解剖|旭日章と瑞宝章の違いや受章基準の全真相
インターネット上の掲示板やSNSで頻繁に見かけるのが、「叙勲を受けると死ぬまで莫大な年金が支給される」「税金が免除される特権がある」という言説です。しかし、これは100%の誤解であり都市伝説です。
日本国憲法第14条第3項には、明確に以下の条文が刻まれています。
「栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。いかなる特権もこれを伴はない。」
憲法の規定に基づき、旭日章や瑞宝章をはじめとするすべての勲章において、年金、手当、記念金品、税金の免除といった金銭的・身分的な優遇措置は1円たりとも存在しません。受章者に授与されるのは、金箔押しの「勲記(証書)」と「勲章本体」のみです。
では、なぜ「勲章=年金が出る」というデマがこれほど根強く信じられているのでしょうか。その元凶は、「文化功労者」制度との混同にあります。
ノーベル賞受賞者や人間国宝などが受章する「文化勲章」自体にも年金は付きません。しかし、文化勲章の候補者の大半は、文部科学省が選定する「文化功労者」に事前に選ばれています。この文化功労者には、「文化功労者年金法」に基づいて終身で年額350万円の年金が国費から支給されます。この「文化功労者年金」の存在が、一般の叙勲や文化勲章そのものの特典であるかのように世間で混同され、ネット上の誤解として定着してしまったのです。