家康の肖像画「しかみ像」の嘘?最新科学分析が暴く天下人の素顔
大河ドラマ『どうする家康』が大きな話題を呼んで以来、エンターテインメントの視点からも肖像画の再評価が進んでいる。NHKオンデマンドなどを通じて過去の作品群を比較・検証する視聴者が増える中、歴史・時代劇が描いてきた「タヌキ親父」あるいは「苦悩する青年」という記号的なキャラクター像と、日本美術史が提示する最新の学術的成果との距離は急速に縮まりつつある。
文化庁をはじめとする文化財調査機関も、重要文化財クラスの古文書や肖像画の高精細アーカイブ化を推進しており、これまで一部の研究者しかアクセスできなかった高解像度の科学分析データが一般にも広く知られるようになった。ドラマの演出として消費されてきた「しかみ像の家康」は、いまや歴史の真実を問い直すための格好の批評的テキストへと変貌を遂げている。