西城秀樹の最後の姿とラストステージの真実|壮絶な闘病と最期の言葉
西城秀樹さんが生涯最後にファンの前で歌声を響かせたのは、亡くなる約1か月前、2018年4月13日に東京・江東区の「ティアラこうとう」で開催された「同窓会コンサート」でした。奇しくもこの日は、西城さんの満63歳の誕生日でした。
ステージ裏での西城さんは、自力で長距離を歩くことすら困難な状態にありました。スタッフや関係者に支えられながら舞台袖へ向かう姿は、かつて大阪球場や日本武道館を縦横無尽に駆け巡っていた姿とは対照的でした。しかし、ひとたびスポットライトが当たると、その眼光は現役時代さながらの鋭さを取り戻しました。
この日の最後の歌唱曲となったのは、自身の代名詞である『YOUNG MAN (Y.M.C.A.)』や不朽の名曲『ブルースカイ ブルー』でした。麻痺の残る右半身をかばい、左手でしっかりとマイクを握りしめ、魂を絞り出すように発せられた歌声。テンポを完璧に合わせることは難しくとも、一音一音に込められた気迫は会場の隅々まで行き渡り、観客席からは涙と鳴り止まないスタンディングオベーションが送られました。これが、日本の歌謡史を牽引した大スターの、真のラストステージとなったのです。