世界唯一の目黒寄生虫館はなぜ無料?8・8Mサナダムシと運営の真相
世界的な研究機関として評価される目黒寄生虫館ですが、その台所事情は決して平坦ではありませんでした。コロナ禍による来館者激減で存続の危機に瀕した際、実施されたクラウドファンディングでは目標額を大幅に上回る数千万円の寄付が集まり、国内外から熱烈な支援が寄せられました。
近年では単発の寄付にとどまらず、月額制のサポーター制度や遺贈寄付の受け入れなど、安定した財政基盤を築くための多角的な取り組みが定着しています。入館無料というアクセシビリティを維持しながら、研究と展示を次世代へ引き継ぐ試みは、民間専門博物館のサステナブルな運営モデルケースとして注目されています。
展示スペースの奥では現在も世界中から送られてくる寄生虫標本の分類・同定作業が進められており、単なる観光施設ではない「生きた研究所」としての機能が日々更新されています。