昭和最悪の凶悪少年犯罪から38年——「名古屋アベック殺人事件」犯人たちの現在と被害者遺族の拭えぬ苦悩
昭和の終わりを告げようとしていた1988年2月23日未明、静まり返る公園の暗闇の中で惨劇の幕が上がった。不良グループの少年らは、デート中だった理容師見習いの男性(当時19歳)と幼稚園教諭の女性(当時20歳)が乗る車を囲み、言いがかりをつけて暴行を開始。二人を拉致・監禁すると、名古屋市から三重県に移動する車内やアジトで、数十時間に及ぶ残虐な暴行と陵辱を繰り返した。
発覚を恐れたグループは、途中で自らの保身のために二人の命を絶つことを計画する。男性を木製バットなどで滅多打ちにして絶命させ、女性に対しても首を絞めて殺害。二人の遺体は三重県内の山林に遺棄された。人間の尊厳を徹底的に踏みにじった冷酷な犯罪手口は、捜査員や裁判官をも慄然とさせ、日本全国を強い恐怖と怒りで包み込んだ。