阿部寛の若い頃が超絶イケメン!モデル時代の伝説と借金地獄からの大逆転
どん底にあえぐ阿部寛の運命を劇的に変えたのは、1993年の舞台『熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』でした。手掛けたのは、演劇界の風雲児・劇作家のつかこうへいです。
つかこうへいは阿部に対し、従来の二枚目イメージを徹底的に破壊することを要求しました。与えられた役柄は、バイセクシャルの捜査官・木村伝兵衛。狂気と情熱をむき出しにして舞台上を駆け回り、大汗をかきながら怒号を飛ばす阿部の姿は、従来の「無口で爽やかなモデル俳優」の殻を完全に打ち破りました。この舞台で演技の真髄を叩き込まれた阿部は、役者としてのアイデンティティを一変させます。
この変革が結実したのが、2000年に放送されたテレビ朝日系ドラマ『TRICK(トリック)』でした。仲間由紀恵演じる奇術師・山田奈緒子とコンビを組む、プライドが高く臆病な天才物理学者・上田次郎役を怪演。自身の高身長や濃い顔立ちを逆手に取ったコミカルな芝居は社会現象となり、阿部寛の唯一無二のコメディセンスが世間に広く認知される決定打となりました。