関西最高峰の銀嶺が呼ぶ冬——2026年、スキーヤーが再び「氷ノ山」の深雪に魅了される理由
近年のマウンテンリゾートに押し寄せるデジタル化の波は、この伝統ある山にも着実に浸透している。スマートフォンの画面をかざすだけで通過できるリフトゲートや、事前決済によるダイレクトインの仕組みが整い、朝のチケット売り場前にできていた長蛇の列は過去のものとなった。リアルタイムの降雪状況やコースの混雑度が手元で即座に把握できる利便性は、現代のスキーヤーにとって大きな恩恵だ。
しかし、テクノロジーがどれほど進化しようとも、ロッジやレストハウスに流れる空気感は変わらない。薪ストーブのパチパチとはぜる音、但馬牛の旨味が溶け込んだ熱々の丼、そしてスタッフが交わす飾らない笑顔。最先端のシステムと昭和から続くアットホームなホスピタリティが絶妙なバランスで共存している。