春に真紅へ染まる出猩々もみじの育て方|美しい発色を保つ手入れ術

話題沸騰中の 春に真紅へ染まる出猩々もみじの育て方|美しい発色を保つ手入れ術について、多角的な視点をご紹介しています。

端正な樹形を維持し、毎年均一に赤芽を展開させるためには、適切な剪定と衛生管理が欠かせません。

1. 剪定の時期と芽摘み・葉刈りのテクニック

出猩々の剪定には、時期によって「本剪定(休眠期)」と「芽摘み(生育期)」の2種類があります。

  • 休眠期の本剪定(12月〜2月):落葉期は全体の骨格がよく見えるため、不要な枝(徒長枝、内向枝、交差枝など)を根元から切り詰める絶好のタイミングです。モミジは春先の樹液流動期(3月以降)に太い枝を切ると切り口から樹液が止まらなくなるため、厳冬期の休眠中に済ませ、切り口には癒合剤(トップジンMペーストなど)を塗布します。
  • 春の芽摘み(4月〜5月):盆栽仕立ての場合、新芽が伸びて葉が2枚開きかけた段階で、中央から伸びてくる芯をピンセットや指先で摘み取ります。これにより節間が詰まり、繊細で緻密な小枝を増やすことができます。

2. 挿し木による増やし方

出猩々は挿し木によって増殖が可能です。適期は梅雨時期の6月中旬〜7月上旬(緑枝挿し)です。その年に伸びた充実した新しい枝を長さ7〜10cmほどに切り、葉を上部2〜3枚残して先端を半分にカット(蒸散防止)します。切り口を水に1〜2時間浸して水揚げした後、発根促進剤(ルートンなど)を薄くまぶし、清潔な赤玉土(極小粒)や鹿沼土に挿して半日陰で乾かさないよう管理すれば、約1〜2ヶ月で発根します。

3. 害虫対策とうどんこ病の予防

春先から初夏にかけては、柔らかな新芽にアブラムシが群生しやすくなります。見つけ次第、希釈した園芸用殺虫剤(オルトランやベニカXスプレー)で防除します。また、風通しが悪く湿度が高い環境では、葉が白い粉を吹いたようになるうどんこ病が発生しやすくなります。枝の混み合った部分を間引いて通風を確保し、発病初期に殺菌剤(カリグリーンやダコニール)を葉の表裏に散布して蔓延を防ぎます。初夏から秋にかけて幹の地際から木くずが出ている場合は、テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)が内部を食害しているサインですので、専用ノズルで薬剤を穴に注入して早急に駆除します。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。