Otoiroの凄さとは?Deco*27が率いる最強クリエイター集団の実態
ボカロ黎明期から第一線を走り続けてきたDECO27が、なぜ自ら会社という器を作ってまでクリエイティブ集団を組織したのか。その背景には、音楽の消費形態が劇的な転換期を迎えていたという切実な制作現場のリアリティが存在します。
公式発表資料や当時のインタビュー記録を紐解くと、DECO27は「音楽を作ってからイラストレーターを探し、完成した素材を動画師に依頼するという従来のバケツリレー方式では、頭の中にある世界観の純度を100%届けることが難しい」という強い葛藤を抱えていました。点と点のコラボレーションではなく、企画の初期段階からイラストレーター、映像作家、デザイナーが同じ空間で卓を囲み、互いの表現を刺激し合いながら1つの作品を編み上げる体制――それこそが、2018年12月に産声を立上げた株式会社OTOIROの原点です。
会社概要の基本データを確認すると、本社を東京都内に置き、事業内容は音楽・映像の企画制作、グラフィックデザイン、3DCG、WEB制作、グッズ・IPプロデュースと多岐にわたります。「音から色へ、色から音へ」という循環を掲げた組織設計は、楽曲が単なる聴覚刺激にとどまらず、ビジュアルや短尺動画プラットフォームを介して全身で体験される現代のヒット法則を、誰よりも早く見据えて構築された必然のシステムでした。