日本に朝鮮大使館はあるのか?実質的な窓口と知られざる外交の裏側
結論から述べると、日本国内に北朝鮮大使館(朝鮮大使館)は実在しません。国際法上、大使館などの在外公館を相互に設置するためには国家間の国交締結が前提となりますが、日本政府は1948年の北朝鮮建国以来、同国を国家として正式承認しておらず、正式な外交関係を結んでいないためです。
過去の国交正常化の交渉経緯を振り返ると、1991年から本格的な本会談がスタートし、2002年9月には当時の小泉純一郎首相が訪朝して歴史的な「日朝平壌宣言」に署名しました。この宣言では国交正常化交渉の再開と経済協力の枠組みが明記され、大使館開設への道筋が一時期模索された経緯があります。
しかし、日本人拉致問題の全面解決を巡る対立や、相次ぐ核実験・弾道ミサイル発射によって関係は冷え込み、交渉は暗礁に乗り上げました。結果として、2026年の現在に至るまで大使館設置に向けた具体的な進展は見られないままとなっています。