『セクシー田中さん』脚本家騒動の全真相と現在|改変トラブルの経緯
ドラマ『セクシー田中さん』は、地味なアラフォーOLが夜は情熱的なベリーダンサーとして輝く姿を描いた芦原妃名子氏の人気漫画が原作でした。実写化にあたり、原作者側は「必ず原作に忠実に描くこと」「未完の作品であるため、ドラマ終盤のオリジナル展開は原作者がプロットやセリフを用意すること」を映像化の絶対条件として小学館を通じて提示していました。
しかし実際の制作現場では、序盤から原作の大幅な改変案が提出され続けました。キャラクターの設定変更やドラマ的な誇張表現に対し、芦原氏は小学館の担当編集者を通じて何度も修正を要求。この修正プロセスにおいて、日本テレビ側のプロデューサーは原作者の意向の強さを脚本家の相沢友子氏へ正確に伝えず、マイルドに言い換えて伝達する「緩衝材」のような役割をとってしまいました。
結果として、脚本家側は「なぜここまで細かく直されるのか」という不満を募らせ、原作者側は「条件が守られていない」と不信感を深めるという、決定的なコミュニケーションの断絶が生じることになりました。