【独占追跡】ピッチの「静かな支配者」荒木友輔が挑む、国際審判員としての極致とVar時代の苦悩
中東の熱狂的なスタジアムや、東南アジアの過酷な気候下で行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)やワールドカップアジア最終予選。アウェイチームに対する猛烈な完全アウェイのブーイングが飛び交う環境は、審判員にとっても試練の場だ。
地元サポーターの圧力に屈してホームチームに有利な笛を吹く「ホームシックス」と呼ばれる現象を、荒木は微塵も感じさせない。どのようなアウェイの狂騒の中に置かれても、淡々とニュートラルな基準を貫く姿勢は、国際サッカー連盟(FIFA)のインスペクターからも高く評価されてきた。国籍も言語も異なる国際試合において、毅然とした態度と明瞭なシグナルでゲームを支配する力は、日本国内で積み上げた経験の結晶と言える。